雅文化学院

飲める芸術作品

— 宋代から続く点茶の世界 —

「これは、飲める芸術品ですね。」
体験を終えた方から、思わずそんな言葉がこぼれました。

中国・宋の時代に生まれた点茶。
湯を注ぎ、茶筅を振り、白くきめ細かな泡を立てていくその所作は、
味わう前からすでに“美”を感じさせてくれます。

今回の体験では、それぞれの参加者が自分の感性で点茶に向き合い、
一盏一盏、まったく表情の異なる作品が生まれました。
泡の立ち方、流れ、余白――
同じ茶、同じ道具であっても、仕上がりはすべて唯一無二。

まさに、飲める芸術作品
完成した瞬間が最も美しく、そしてその美しさは、
次のひと口で静かに消えていく。
儚ささえも含めて、点茶は心を整える時間なのだと感じます。

宋代の文人たちが愛したこの一服の世界。
現代に生きる私たちも、
一杯のお茶を通して、時を越えた美意識に触れることができました。

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