雅文化学院
10月12日、東京・浅草のホテルグランドリッチにて、第11回「浙江の夜」中秋晩会が盛大に開催されました。日本浙江総商会と日本浙江僑団連合会の共催によるこの晩会には、在日浙江出身者を中心に約300名が集い、中秋の名月のもとで郷土の絆を深めました。
開会前には、浙江省の魅力を伝える映像が上映され、文化と自然が調和した“江南の風情”が会場を包みました。さらに、宇樹科技(Unitree Robotics)のロボットによるAIパフォーマンスや、ネオシステムズが開発した抽選システムなど、テクノロジーの力も加わり、伝統と革新が交わる印象的な夜となりました。
今年は両団体の会長交代も行われ、夏一勤前会長・王毓前会長から新会長の唐升克氏・葛静芳氏へとバトンが渡されました。新会長らは「伝承・団結・発展」を掲げ、中日交流と地域発展への貢献を誓いました。
また、華文教育基金会への100万円の寄付も行われ、文化継承への情熱と責任を示しました。王宝鋒領事(中国大使館)をはじめ、各地の代表が祝辞を述べ、浙江僑界の活躍と団結を称えました。
ステージでは、諸曁市越風郷音芸術団による越劇の名場面や、二胡とヴァイオリンの合奏《弦月三重境》、古典舞踊《花好月圓》など、多彩な演目が披露されました。最後は会場全員で《今夜無眠》を合唱し、満月のように心が満たされたフィナーレとなりました。
この夜は、中秋を祝う宴であると同時に、日本に暮らす浙江人たちが文化を受け継ぎ、互いの絆を確かめ合う“心のふるさと”のようなひとときでした。